高尾山さる園は今年で開演45周年を迎えます。開園以来さる園のボスざるは現在5代目になります。
初代は、名前が「バンゾウ」在位は昭和45年~昭和50年、島根の山中から高尾への草創期に群を率いた。歴代のボス猿の中で、最も威厳のあったボス猿、高尾山に台風が襲来した夜、集団脱走して、群れを守るために、野犬と戦って殉職した。
二代目は、名前「ベン」 在位は昭和50年~平成7年、約20年間に及ぶ長期政権を維持した。高尾山歴代ボスの中でも、不世出の英雄。また、最も来園者に親しまれたボス猿でもあった。
三代目は、名前「ベター」 在位は平成7年~平成9年、高尾山、初の雌ボス猿。先代ボス猿ベンの妹。育児と両立しながらの在位2年は、他のサル山の雌ボスと比較すると長期政権である。退位後も雌猿第1位として君臨した女傑である。
四代目は、名前「カク」 在位は平成9年~平成15年、知力、体力、共に優れ、周囲にやってくる野生猿の侵入を防ぎ、多数撃退した経歴をもつ。強いリーダーシップを発揮したボス猿。
五代目は、名前「ネッシン」 在位は平成15年~現在 優れた行動力で仲間からも絶大な信頼を得るボス猿。また、子猿たちの子守りをするなどの優しさや、面倒見の良さにも定評がある。