消防ホースフィーダーの作りかた

ニホンザルは手先が器用でかしこい動物です。

遊具で遊ぶ時も自分たちで遊び方を考え、いろいろな方法で遊んでいます。

休園中の今、ニホンザルの暇つぶしとなるものを作成しようと思い、消防ホースフィーダーを作成しました。

消防ホースフィーダーができるまでを画像で紹介します。

※フィーダーとは、工夫しないと餌を取り出すことができない道具のこと。

①約4mの消防ホースを二本用意します。(係員の身長は約160cm)

②横が上に来るように十字に重ねます。

③上のホースを左下に折ります。

④左のホースを右下に折ります。

⑤下のホースを右上に折ります。

⑥画像がないので分かりずらいですが、右下に折ったホースを左下に折ったホース  の輪っかになる部分に通します。

⑦ホースを一本ずつ引っ張り形を整えます。

⑧左のホースを右に折ります。

⑨上のホースを下に折ります。

⑩右のホースを左に折ります。

⑪下のホースを右に折ったホースの下を通しながら折ります。

⑫上のホースを下に折ります。

⑬左のホースを右に折ります。

⑭下のホースを上に折ります。

⑮右のホースを下に折ったホースの下を通して折ります。

⑯ ⑧から始まる工程と⑫から始まる工程を交互に繰り返したら完成です。

ホースを折るときにきつく折るとホースの間が狭くなり、緩く折るとホースの間が広くなります。

今回はニホンザルが飛び乗って餌が落ちてしまうことを考えきつく作成しました。

完成したフィーダーには猿専用ペレットや落花生、ニンジンなどを入れました。

はじめは子ザルなどもたくさん来ていました。

ですが最後はNO2のテントちゃんとNO3のトロロ君が独占していました。

筒フィーダーもそうですが位の高い猿が来てしまうと、どうしても他の子たちはフィーダーで遊ぶことができません。

今後のフィーダー作成や遊具作成では位の高い猿だけでなく、位の低い猿も遊べるように工夫して作っていこうと思います。

byリョウ

ネッシン、お誕生日おめでとう。

少し前になりますが5月3日はボスザル「ネッシン」の誕生日でした!

今年で26歳になったネッシン。

人間年齢では78歳と、とても高齢です。

 

また、ネッシンがボスになったのは8歳の時なので、

18年間という長い時間、群れのことを考え行動しています。

 

そんないつもたくさん働いているネッシンに感謝をこめて

果物も野菜も木の実も種類豊富なケーキを用意しました。

係員の愛情たっぷりです!

 

カブとミカンを使いネッシンの顔を作ってみました!

目元は険しくて少し怖いのですが口元はにっこりさせて、

本当は優しいことを表しています。

 

さっそくプレゼントしに行ったのですが…

案の定一瞬でバラバラになってしまいました。

みんなで仲良く食べてお祝いしている雰囲気は少し出ていますね!

残念ながらネッシン本人はほとんどケーキを食べる事はできませんでした…

かわいそうなのですぐにミカンを持ってきてプレゼント。

これはしっかりと食べる事ができました!

 

現在80頭いるおさるさんの中で一番高齢となったネッシン。

これからも元気に長生きしてボスを続けてね!頼りにしているよ!

 

byアミ

幻の花「ムラサキ」が咲きました!

今年の3月にたくさんの方にご協力を頂き野草園内に植栽を実施したムラサキ。

(ムラサキについてはこちらのブログをご覧ください。)

「高尾山さる園・野草園」で幻の花「ムラサキ」復活プロジェクトを始めます

 

今年は野草園内の花たちも開花が例年より2週間ほど早いようでした。

ムラサキの開花時期は本来6月ですが、4月下旬ですでに見頃を迎えています。

現在さる園・野草園は現在「新型コロナウイルス感染拡大防止のための東京都にお

ける緊急事態措置等」の要請を受け臨時休園をしております。

お客様が実物を見る事の出来ない今写真だけでも見て頂き、

ムラサキの美しさをお伝えできればうれしく思います。

4月21日にひとつ花が咲いたと思えば、すでにたくさん開花しています。

現在野草園には3か所ムラサキを植栽しており、

すべてが美しい花を咲かせています。

 

まだ蕾もいくつか持っていますので、休園が解除されましたらお客様に

見て頂ける日を職員一同心よりお待ちしております。

3月17日にムラサキの種植えをし、そのうちの発芽した写真です。

発芽率が低く、たくさんの種を植えましたが芽がでたものは現在5個です。

このムラサキがいつか咲く日を毎日心待ちにしています。

 

※高尾山さる園・野草園は現在「新型コロナウイルス感染拡大防止のための東京都における緊急事態措置等」の要請を受け4月25日~5月11日まで臨時休園をしています。開園予定は5月12日ですが今後の要請等で変更する場合もございますのでご了承ください。

 

新しい係員がやってきました!

皆さん初めまして新人のリョウです。

四月から入社し、そろそろ一カ月がたとうとしていますが

毎日猿の顔を覚えるのに必死です。

優しい先輩たちと猿に囲まれ楽しく仕事を覚えています。

まだまだ猿の個体識別や生態について無知なところが多いですが

これから少しずつ覚えていきますのでよろしくお願いします。

byリョウ

一番お気に入りのケダマちゃんです。

仲良くなり毛づくろいをしてもらっています。

さる園解説、恒例のジャンプの練習風景です。

こんにちは。いつもブログを書いているアミです。

さる園期待の新人をどうぞよろしくお願いします。

私が入社した6年前は初めてさる山に入った時は、

おさるさんに囲まれ怒られました!

ですが、リョウくんはあまり厳しく怒られることなく、

おさるさんと仲良く過ごしていました。

動物に好かれる素質を持っているのでしょうね。

 

これから新しいことや覚えることがたくさんあるので、

頑張って一緒にさる園・野草園をもっと楽しい場所にしていきましょう!

 

byアミ

 

 

竹のフィーダー作り

ニホンザルは野生では食べ物を探し広い範囲を移動する動物ですが、

飼育下では行動範囲に限りがあります。

そんな限られた中でもおさるさんたちが少しでも退屈な時間を減らし、

楽しい時間が増えるように「フィーダー」を作成しました。

さる園での竹のフィーダーができるまで、を画像で紹介します。

※フィーダーとは、工夫しないと餌を取りだすことができない道具のこと。

動物園動物にとって餌を食べる時間が長くなることはエンリッチメントのひとつとされています。

まず野草園内に生えている大きな竹を切ります。

そこから節を残し使いやすい様に分けて切ります。

ドリルで中に大豆か小麦が入るような穴を数個あけます。

作業は軍手をして気を付けて行います。

 

竹に穴を10個ほど開けて完成です!

そして穴の中に小麦を入れて…おさるさんへ渡します。

画像:ボスザルの横でフィーダー観察するヒナタちゃん

普段から竹をおやつとしてあげる事はありましたが、

竹のフィーダーを与えるのは久しぶりです。

特にこざるは初めて見るため、最初はただかじるだけでした。

ホッペちゃんはフィーダーを持って歩いた際に、

小麦がポロッと落ちたことに気づきました。

そこからは地面にコロコロと転がし小麦が出たら食べる。を繰り返します。

ホッペちゃんは転がせば餌が手に入ることを学習しました。

 

野草園にはたくさん竹があるので、

また近いうちに新しいフィーダー作成をする予定です。

ちなみに今朝確認するとこのような傷だらけの状態でした。

たくさん遊んでくれた証拠ですね。作ったかいがあります。

 

byアミ