ニホンザルは野生では食べ物を探し広い範囲を移動する動物ですが、
飼育下では行動範囲に限りがあります。
そんな限られた中でもおさるさんたちが少しでも退屈な時間を減らし、
楽しい時間が増えるように「フィーダー」を作成しました。
さる園での竹のフィーダーができるまで、を画像で紹介します。
※フィーダーとは、工夫しないと餌を取りだすことができない道具のこと。
動物園動物にとって餌を食べる時間が長くなることはエンリッチメントのひとつとされています。
まず野草園内に生えている大きな竹を切ります。
そこから節を残し使いやすい様に分けて切ります。
ドリルで中に大豆か小麦が入るような穴を数個あけます。
作業は軍手をして気を付けて行います。
竹に穴を10個ほど開けて完成です!
そして穴の中に小麦を入れて…おさるさんへ渡します。
画像:ボスザルの横でフィーダー観察するヒナタちゃん
普段から竹をおやつとしてあげる事はありましたが、
竹のフィーダーを与えるのは久しぶりです。
特にこざるは初めて見るため、最初はただかじるだけでした。
ホッペちゃんはフィーダーを持って歩いた際に、
小麦がポロッと落ちたことに気づきました。
そこからは地面にコロコロと転がし小麦が出たら食べる。を繰り返します。
ホッペちゃんは転がせば餌が手に入ることを学習しました。
野草園にはたくさん竹があるので、
また近いうちに新しいフィーダー作成をする予定です。
ちなみに今朝確認するとこのような傷だらけの状態でした。
たくさん遊んでくれた証拠ですね。作ったかいがあります。
byアミ