かわいいサル達の日常をお届けします。
2025年11月１日～30日に開催した赤ちゃんコンテストの結果発表です！
４頭の赤ちゃん達の中からお気に入りの子に投票していただき、
2025年一番人気の赤ちゃんが決定しました。
第4位 レモンくん 346票
第3位 セイロくん 416票
第2位 ヤクモくん 418票
第1位 スイカくん 468票
たれ目がかわいいスイカくんが1位となりました！
総投票数1,648票となりました。
参加していただきありがとうございました。
１位になったスイカくんです！
多くの投票をありがとうございました！
ぜひかわいい子ザルたちに会いに来てください！
byミサキ
本日、12月3日は「世界ニホンザルの日」です。
最近はなんでも「〜の日」というのがありますよね。
日本モンキーセンターが中心となり2021年に制定されたもので、日本における霊長類研究の創設者として知られる今西錦司さんが、1984年12月3日に宮崎県の幸島(イモを海水で洗う【芋洗い】で有名)で科学的調査を初めた日だから、というのが理由だそうです。
似たような理由で制定されているものに「世界チンパンジーの日」が、第一人者のJane Goodallさんがタンザニアのゴンベ渓流国立公園に初めて訪れた7月14日を記念日として制定されています。
さてそんな「世界ニホンザルの日」ですが、制定の目的はニホンザルの魅力を知り関心をもってもらい、保全や共存について考えてもらうことです。
ブログでは、日頃の解説だとマニアックすぎて居眠り続出であろう紹介をさせていただこうかと思います。
そもそもニホンザルとはどういうポジション(分類)なのかというと…
真核生物＞動物界＞脊索動物門＞哺乳類綱＞サル目＞直鼻亜目＞オナガザル科＞マカク属＞ニホンザル
と、ちょっと細かいところは省きましたがこんな感じ。
ついでに我々ヒト(ホモ・サピエンス)は、
真核生物＞動物界＞脊索動物門＞哺乳類綱＞サル目＞直鼻亜目＞ヒト科＞ヒト属＞ホモ・サピエンス
となり、ちょっと遠い親戚みたいな立ち位置になります。
一口にニホンザルといっても、北は人間を除いたすべてのサル類の中で最も北側となる青森県下北半島に住む【北限のさる】なんてムダにかっこいい二つ名を持っているグループから、南は縄文杉で有名な屋久島の固有亜種としてニホンザルではなく「ヤクシマザル」と呼び分けられているグループまでと幅広いです。
このヤクシマザルと対になる表現として本土に住むニホンザルをホンドザルと呼ぶことがあり、ヤクシマザルはホンドザルとの交流が無いので大げさですが今まさに『進化が起きている=違う種になっていく』ところだと言えます。
全般的な話はそれぐらいにして今年の高尾山さる園での話題ですが、大きなポイントとしては22年ぶりに5代目のボスザルから6代目のボスザルへと世代交代が起こりました。
ボスザルの世代交代というと『前のボスザルが新しくボスザルなったサルに負けた』みたいな想像をされると思いますが、5代目のネッシンが老衰(人でいうと約90歳)で2月末に亡くなり、半年近く間が空いて9月頃から6代目となるトロロが台頭してきた、という流れでした。
ネッシンとトロロの詳しい話は下記の各URLにありますので、もしよければご覧になってください。
by タツヤ
１１月１日からさる観覧舎で行っている「教えて！飼育員さん！」の
イベントに多くの方にご参加いただきました。
多数の質問の中からいくつか答えさせていただいたため、
ブログでも紹介いたします！
①オスとメスのみわけ方
②さるはなんで、かおがあかなんですか
③サルにも顔の好みやタイプの異性はありるものですか？
④飼育員さんはどうやってさるをみわけているのですか？
⑤なぜ高い、ところにすんでいる。
⑥ずーっとくっついいているサル同士はカップルですか？浮気しほうだいなんですか？
⑦さるってなんのえさをたべるの？
以上７つの素敵な質問に答えさせていただきました！
私たちも改めて考えるきっかけとなりました。
まだまだご参加お待ちしております！
byアミ
今年もニホンザルのデートシーズンがやってきました。
大人の猿はデートで大忙し、子供の猿は食欲の秋ということで
おやつをたくさん食べるために一生懸命になっています。
また、徐々にカツラなども色づき始め紅葉を感じられるようになってきました。
高尾山さる園・野草園では１１月もイベントが盛りだくさん！！
①飼育員に聞いてみよう！
場所：さる観覧舎１階（園内）
期間：１１月１日（土）～１１月３０日（日）
恥ずかしくてなかなか飼育員に質問ができないという方や
飼育員に質問したいけど時間がないという方など皆様からの質問・疑問お待ちしております。
頂いた質問は飼育員が回答をして園内に掲示させていただき、後日公式にて一部発表させて頂きます。
②赤ちゃんコンテスト
場所：さる観覧舎前（園内）
期間：１１月１日（土）～１１月３０日（日）
２０２５年生まれのかわいい赤ちゃん４頭の中から
お気にいりの１頭に投票をお願い致します。
結果は期間終了後ブログや公式SNSにて発表します。
③どんぐりポスト
場所：さる園・野草園入り口前（園外）
期間：１１月１日（土）～１１月３０日（日）
毎年恒例どんぐりポストの季節がやってきました！
さる園・野草園の入口前にポストを設置しています。
美味しそうなどんぐりおさる共々お待ちしております！
※どんぐりは係員が与えます。自由に与えないで下さい。
おなかを壊してしまいます。
④実りを探して
場所：憩いの館（園内）
期間：１１月１日（土）～１１月３０日（日）
野草は冬には見るものがないなんて言わせない！
移動御できない植物たちが遠くまで運ぶため
工夫を凝らしたタネや実を実際に野草園を周ったり
憩いの館内に設置している標本展示を観察してみよう！！
⑤秋限定おやつ
場所：さる観覧舎２階
期間：１１月１日（土）～１１月３０日（日）
数量限定で野菜のおやつが登場！
モンキーフードとの反応の違いを観察しよう！
※予告なく終了する場合がございます。
⑥カップル紹介
場所：さる観覧舎１階
係員が厳選したカップルを紹介します。
ニホンザルの発情期についての展示と合わせて実際位に観察してみよう！！
みなさまのご来園を心よりお待ちしております。
ｂｙリョウ
五代目ボスザルのネッシンが亡くなり半年が経ち、次のボスが誰になるか、
テントさん、トロロくん、ハクくんの3頭で係員も群れの観察を続けてきました。
まずテントさんについて。
ネッシンが亡くなり少し順位が落ちました。ネッシンが守ってくれていたことが彼女の2位という位に非常に大きく影響していた事が原因になります。
ネッシンが亡くなった当初はトロロくんと共に喧嘩の仲裁をする様子が頻繁に見られましたが、時間が経つと共に減ってきたように感じます。
画像：テントお母さんに甘えるトロロくん
次にハクくんについて。
小猿や数頭の雌猿から信頼を得ていた正義感の強いハクくん。ネッシンと見間違えられることも度々ありました。
春には若い雌猿数頭が助けて欲しい時にハクくんに寄り添い、助けを求める姿が見られました。ですが最近はハクくんに強い信頼を持っている猿はヒナタちゃんだけのようです。
画像：メス２頭を守るハクくん
その為、結果的にトロロくんが現在第１位（アルファオス）として君臨しています。
餌を食べる時、周りの猿はトロロくんに一目置きます。ネッシンが生きている頃からですが、より一層尾をあげて闊歩（かっぽ）する姿が増えました。
また、群れ内の喧嘩についてはまだ上手く仲裁できない事も度々ありますが、時々仲間のピンチに駆けつける姿が見られるようになってきました。
今年出産した4頭のお母さんには特に信頼されているようです。お母さん達は赤ちゃんを連れトロロくんの近くで安心して遊ばせることができています。
更に女の子の毛づくろいをしている姿も度々見ることができます。
画像：レンゲちゃんとトロロくん
五代目ボスザルのネッシンのように立派なボスになり、「六代目ボスザル」と声を大にして呼べるようになるまでまだ長い時間が必要になりそうですが、トロロくんへ応援のほどよろしくお願いいたします。
byアミ